2021/04/24 私の広島第一劇場最終日

2016年7月3日が私の観劇デビュー日。
そこから5年弱、今からして思えば、観劇デビュー時には既に8結での閉館が決まっていた訳で。
閉館興行中の営業期間延長、からの閉館、そして期限付き復活から、期限を明確に定めない期限付き営業を始めて、気付けば2021年も営業中。

その間も何度となく「○○までで閉館」という噂が流れては消えを繰り返していたが、いよいよ閉館が現実に迫ってきた。

観劇を始めた年には岡山在住だったが、2019年からは岐阜で新生活を始めた。
そのせいで広島に行く回数がめっきり減った、ということではなく、2017年10中の次が2019年4結と、むしろ岐阜に移ってから再び広島へ通うようになった。
しかも広島以外の劇場へは、少ないながらその間も通っていた。

何で広島に行かなくなったのか。
理由は自分の精神的な問題と、スト客への苛立ち。

前者は完全に自分の問題。
精神がかなり落ち込んでいた時にストリップを観て救われたのに、慣れとは恐ろしい物で、精神を安定させるにはもうストリップでは役不足になってしまった。
最初は物珍しさで様々な踊り子さんの多様な演目に、心を奪われ夢中になっていたのに、誰がどんな演目を披露しても、大きく見て幾つかにカテゴライズされ個性を見出せなくなってからは惰性でしか観られなくなってしまった。
ストリップに出会って夢中になれるものが見つかり、現実から目を背けて生きていただけで根本では何も解決していない日々。
心の持ちようはストリップに出会う前と何ら変わらなくなってしまった。

後者も前者に関わってくることで、惰性で観ていると踊り子さん以外の面が妙に鼻につくようになった。
私はスト客としては若い部類だが、自分より10も20も年齢が上の人のあまりにも低い精神年齢やモラルが我慢できなくなった。
特に広島を中心に観ていると、地元のファンはいつ行ってもいるような状況で、その地元ファンにそういう対象がいることが耐えられなくなった。
そういう意味でアウェーの広島以外の劇場にフラっと行くと、その点においては新鮮で、踊り子さんの演目は惰性で観てしまうけれども、大して素性の分からない人であれば一期一会で我慢が利く。
それでもストリップが第一目標での旅行というものはしなくなった。
他の用事のついでにストリップを組み込む、という程度。
最後にプンラスしたのはいつだと言えば、たぶん2017年4結の広島?
今やプンラスしたいという気もなかなか起きない。


長く住んできた広島・岡山が遠くなってしまったことがきっかけで、改めてその土地の良さを感じることが増えた。
就職・進学で上京した若者が故郷を懐かしむようなもので、それが遠くなっていた広島第一劇場との距離を詰めてくれるきっかけになった。

それでも頻繁に通うのは難しい。
距離の長さは時間とお金に比例する。
挙句に2020年初頭からのコロナの騒ぎ、である。


閉館が正式に発表され、最後にもう一度だけでも、と香盤を見て、4結に何としてでも広島へ行こうと決意。
最初はホテルを取ってプンラスしようとも考えたが、最後だからこそいつも通りの観劇をしようと日帰りに変更。
結論から述べるともっと観ても良かったかなと思わなくもなかった、それくらい自分の期待を上回る香盤だった。







到着したのはちょうど開演と同じ14時で、場内はいつものアナウンスが終わり真っ暗な状況。
客の入りは暗くてよく見えないが、空いている座席が見つけられない位には埋まっている。
コロナ対策で一部の席を使用不可にしているとはいえ、さすが週末かつ閉館を発表した直後ということだろうか。
演目中に席を探して徘徊するほど野暮ではないので、一旦トップの演目が終わるまで外のベンチで時間つぶし。

今日の受付は若いお兄さん、少なくとも2020年7頭に来た時には見慣れぬ若い男性従業員がいたが、その人と同じ人かは不明。

時間をつぶしていると郵便や業者がひっきりなしにやってくる。
業者は場内の自販機の業者で、閉館後のベンダーの引取り等について社長と話している。
社長の声を聴くのも1年近くぶりになるが、明らかに声がガラガラで心配になるレベル。
それはさておき、場内のビール自販機は業者さんも驚くほど年季の入ったもので、ちょっと扱いに困っている様子。
「今や珍しい物だから引き取ってくれ」という社長の声は果たして業者に届いたのだろうか。

演目が終わったので場内へ入る。
席はやはりどこも空いてはいない様子だが、明らかに荷物置きに使っている席がある。
けれどもコロナ云々があるこのご時世、普段であればどかして座るかもしれないが、隣の人と袖が触れ合うことすら避けたい現状。
そういうことであればと自販機の横のスペースを確保し、結果として帰るまでそこで観劇をすることにいなった。

ポラロイド撮影での条件が徐々に厳しくなっている。
いつからか事前の注意で局部のみの撮影を咎められるようになったが、4月に上野で摘発があってからだろうか、少なくとも広島ではパンツ着用前提の撮影しかできなくなっていた。
もしかすると上野の件以前からそのようにしていたのかもしれないが、4頭に広島で乗ったばかりの大見はるか嬢がパンツを忘れてポラに臨んでいたのを見ると、上野の一件以降からではないかと推測できる。

もっとも私にとっては、パンツ着用の方が良いので問題ないのだが。

さて、2回目終了まで観劇で、最初のトップのみ観ていないので計7演目を観たのだが、今回一番期待していた星崎琴音嬢が期待以上に良く、橋下まこ嬢も大見はるか嬢も同様、香山蘭嬢は自分の中でのイメージが金髪だったのが黒髪になっていて、イメージが一新されこれまた良かった。

演目の何が良かったか、これまでこのブログで割と触れていたが、今回は割愛する。
理由はいたってシンプルで、演目自体はやはり惰性で観てしまう習慣がついてしまったから。
これまでの自分の中での常識を覆すエポックメイキング的な演目があれば別だが、それは今後もおそらく表れないだろう。
舞台で舞うそれぞれ異なった個性が紡ぎだすその雰囲気を感覚で味わう、それで良い。

今回の香盤は本当に期待以上に良くて、ポラを計6枚購入。
一度にこれだけ撮影するのは観劇を始めて初めて遠征した時以来じゃないかな。
それくらいに良かった、特に星崎さんが良かった。
一番客になりたいとかそういう感情はないが、自分のコミュ障具合がフルに発揮されるほど良かった。
観劇を始めてから未だに行ったことのない劇場は、川崎と横浜、そして小倉だけ。
ここに星崎さんが乗る時には行ってみようかな、ロック館ならすぐ行くことになるだろう。

観劇後、鉄板で焼くホットケーキが食べたくて蜂ヤへ。


本当なら越田なんだけど、週末は提供をしていないとのこと。
お好み焼きが久しぶりに食べたかったけど、せっかく鉄板料理の店ならいつもは頼まないような鉄板料理を満喫。
店員さんの広島弁が心地よくって、「しわい」なんて岐阜に住んでたらまず聞かない言葉に感動すら覚えたよね。

この時の広島が本当に最高で、閉館週も行こうと考えていたが、開場前に客がいすぎて入場制限はかかる週末に緊急事態宣言が発令されるなど、ちょっと行きにくい雰囲気。
2017年1結に人が多すぎて嫌な思いをした経験もあり、広島行きは断念。
当初の予定通り4結が最後になった。
良い思い出のまま最期を迎えたのは結果として良かった。
次は7頭の日曜日に広島へ行く。
観劇デビューから5周年、その頃にはもう劇場の跡形もなくなってしまっているかもしれない。
あれから5年、住む場所も環境もすっかり変わったけど、自分の本質は相変わらず。
もっと成長しなきゃいけんな。

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