ストリップを題材にした書籍を買ってみた

ストリップに魅了されて、すぐにそれ関連のことを調べるようになった。
すると先日に発売されたばかりの書籍が2冊あることに気付き、そのどちらも即座に購入。
それにしてもタイミングが良すぎる。

1冊は「池袋レインボー劇場」というマンガ。

今回これを知ったのは、踊り子さんのツイッターで紹介されていたため。
表紙をアップしていたので拡大してみると、見覚えのある絵のタッチ。

「これ、えりちんが書いてるんだ」

何の因果か、私はこの作者のコミックを10年ほど前に集めていた。
たまたまグラビアが福井裕佳梨だったために購入したヤングアニマルに掲載されていた「みたむらくん」



惹き付けられる絵のタッチと、キャラクターがアップになった時に際立つ絵の巧さ。
主人公であるダメ人間の三田村鉄男を中心に繰り広げられる下ネタの数々。
普段は買わない雑誌なので掲載されているどのマンガも新鮮で何度も読み返したのだが、コミックを買うに至ったのは「みたむらくん」と雰囲気が独特で惹き付けられた「ゆびさきミルクティー」
最終巻まで発売日に購入していたのは「みたむらくん」だけのように、かなり気に入っていた。

その後も新作を書きだしたというのは見聞きしつつも、その新作は私自身が多忙だった時期と重なり一度も読んでいない。
なのでその新作がまだ続いているのか、連載終了しているのかも知らなかった。
どうやらその作品は2014年に完結し、これが作者の3作品目である。

一般に向けたマンガなので、出てくる専門用語に対して意味を教えてくれるのが初めてストリップを観たばかりの私には嬉しい。
舞台上で舞う踊り子さんの描写も、私がこの眼で観たままの感動を与えてくれる素晴らしい描写。
これは外にいる私が感じたことであるが、実際に内にいる踊り子さんの立場から見てもウケが良い様子。
なので単純にマンガとして楽しむことも、私のように興味を持ったばかりの人も、既にこの世界にドップリ浸かっている方でも満足できるのではないだろうか。
ストリップを題材としている以上は描写にアダルトな要素が付き物であるが、極端にそれを嫌わなければ、その描写も美しさを表現するために必要なものとして受け入れられる。

ちなみにコミックには作者の過去作品が全何巻かの紹介されている欄があるが、そこにみたむらくんが載っていない。
出版社が同じだし、普通なら載ってるはず。
もしかすると黒歴史扱いなのだろうか。

もう1冊は小説「裸の華」

私は時折、活字中毒と言わんばかりに本を読み漁る時がある。
ただそれも長くは続かず、そもそもあまり作家に拘りはなく、本屋で面白そうだと感じた本を購入している程度である。
そんな半端者なので著者である桜木柴乃氏については何の情報も知らなかった。

購入してから読み切るまでに少し時間を要してしまったが、主要人物の結束が最高潮に高まったところからクライマックスにかけての変遷で、完全に夢中になり後半は一気に読み進めた。
すすきのという交差点で出会い、そして夢の続きを見るために別れていく。
そしてオガちゃんのところは涙が止まらない。

ストリップを知らなくても十分楽しめる内容であるが、時折出てくる専門用語やストリップの舞台構成等を知っていれば、より楽しむことができる。
主な舞台がすすきので、昨年北海道旅行をした際に訪れたおむすびの店が、作中に登場していた。




一つ一つの点であったものが線で結びつく瞬間も味わえ、一度読了した後に再読している。
大抵の場合が一度読み終えたら二度目以降がないのだが、再読をすると、結末を知っているからこその機微や心情に気付く。

ストリップから興味を持ったのだが、著者の執筆した他の作品も読んでみたく、「ホテルローヤル」と「ラブレス」を購入。
まだ読めていないのだが、移動中の車内などで読んでいきたい。

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